プロジェクト

概要/DEEP/FRECS2/モニター

(3)表層と深層生態系は相互に依存

　深層生態系の魚類の中には、表層に生息するイワシ類やイカ類の仔稚を非常に多く捕食して魚類資源に影響を与える種類がいることが明らかになりました。一方、底魚類の多くは、深層性の魚類や動物プランクトンを捕食して成長します。東北海域のマダラの成長を耳石の日輪を使って調べたところ、生まれてから180日以降に、動物プランクトンや深層性魚類等の餌の多少によって成長が変化し、産卵量等に影響することが示されました。表層と深層の生態系は密接に影響しあっていることがわかります。

　
深層性魚類のフウライカマス(右上）の胃内容物(左上）。表層性魚類のカタクチイワシやイカ類の仔稚がたくさんはいっています。

マダラの耳石(下図）。毎日一本ずつ日輪が増えていきます。

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