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プロジェクト

概要/
DEEP/FRECS2/モニター


課題2 海流変動とマアジ卵仔稚の配分予測研究

 我が国では、マアジ、サバ類、マイワシなどの重要な漁業資源を管理するために、TAC(漁獲可能量)制度が導入されています。TACは、漁獲量や漁獲物の調査などから推定した資源量や新規加入量の予測によって算定したABC(生物学的許容漁獲量)を基に決められています。新規加入量とは、新たに漁獲対象となる資源のことでマアジの場合0歳魚の資源量のことを指します。ABCを高精度で算定するには、毎年の新規加入量の水準を早期に把握することが不可欠です。新規加入量は年変動が大きく、このことは海洋の物理・生物環境の変動によって引き起こされていると考えられています。
 東シナ海は、我が国周辺海域に生息するマアジ、マサバなどの重要浮魚類の産卵・成育場となっており、ここで産卵された卵・仔稚魚は対馬暖流や黒潮によって日本海及び太平洋の沿岸に運ばれ、そこで成長して漁獲されています。本プロジェクト研究ではマアジを取り上げ、東シナ海における主産卵場を特定し、構築する海流の流動モデルと天然で採集した仔稚魚の分布パターンに基づいて、産み出された卵・仔稚魚の輸送経路やその量をシミュレーションすることによって、二大海流による日本海及び太平洋側への仔稚魚の配分量を予測することに取り組んでいます。

東シナ海を主産卵場とする主な浮魚類








 (1)東シナ海南部はマアジの一大産卵場

 (2)卵・仔稚魚輸送のシュミレーション


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