2015年度本州太平洋におけるサケ回帰状況調査について

 2011年3月11日に発生した東日大震災津波により、東北太平洋側の多くのサケふ化場が被災し、飼育中のサケ仔稚魚に大きな影響があったものと考えられています。
 昨年度は、震災の影響を受けた稚魚が4年魚として回帰しており、4年魚の回帰数は過去10年間と比較して低水準に留まっていました。特に、震災で被災したふ化場を有する河川においては、漁期後半に回帰数が極端に減少しており、震災の影響が顕在化しています。
 本年度は、震災の影響を受けた稚魚が5年魚として回帰することに加え、震災翌年にふ化場の復旧途上のため放流数が平時の3分の2にとどまった稚魚が4年魚として回帰します。サケの回帰は、4年魚、5年魚が大多数を占めることから、本年度のサケ回帰数が低水準になると危惧されています。
 このため、水産総合研究センターでは、本年度も昨年度に引き続き関係各県と連携し、4年魚および5年魚の回帰状況調査を継続し、迅速に調査結果を公表することにより、種卵確保および種卵調整の実施に役立てることとしています。


回帰状況速報


過去の回帰情報