1) | 暖水塊の回転運動の不均一性および、鉛直方向の回転軸の傾き |
2) | 暖水塊周辺の東北海区全体の力学的高低 |
3) | 大気と海洋の相互作用−台風・低気圧を移動の要因とし、その中暖水塊の同心円回転運動がどのように移動に関与するか数値計算の例が報告された(友定)。 |
1) | 1970年の暖水塊の中央部で50m層より湧昇があったと云うこと、又このような現象はいつも暖水塊の中央部にあるかと云う質問に対しては、1970年の2月、4月の観測では認められなかったが、5月頃から暖水塊の中央部は周辺より1〜2℃低く、その後7月、8月、11月では周辺より5〜6℃低くかった。12月にはこの現象はみられず、翌年2月には中心部は周辺より高温となっていた。この中央部の低温化は50m層付近のT・Sと一致するので湧昇したと推定した(秦)。 |
2) | 1972年の暖水塊が1日に70海里移動したと云うこと(野口)に対しては、暖水塊の北西部は流れが小さいので、北西に動くとは考えにくい。やはり北東に動くと考えるのが妥当でないか。観測時間のズレから急激に移動したように見えるのだろう(秦)。 |