資源海洋部の組織強化について

 平成25年 4 月 1 日付で、国際水産資源研究所の外洋資源部外洋いか資源グループを東北区水産研究所八戸庁舎に移管し、 東北区水産研究所資源海洋部資源管理グループを「浮魚・いか資源グループ」と「底魚資源グループ」に統合・再編することになりました。この組織強化により、今後発効が見込まれる北太平洋公海漁業条約に的確に対応し、また震災からの底魚漁業復興への対応強化を図ります。

 新たな漁業条約が対象とする魚種のうち、サンマ及びアカイカは、ともに北太平洋の表層に広く分布し、短寿命であるなど、生態的特性が似ていることから、東北区水産研究所の資源管理グループと国際水産資源研究所の外洋いか資源グループでは、これまでも共同で調査や研究を実施してきました。
 そこで、両グループを統合して大型化を図り、サンマ及びアカイカの資源研究を拡充・高度化することにより、新たな漁業条約に対応した資源評価業務を効率的に推進することとしました。また、アカイカを含む外洋いか類の多くが八戸港で水揚げされていることから、地の利を生かして、アカイカ等の漁況等に関する情報収集の効率化も図るとともに、研究成果を的確にかつ迅速に漁業者に提供し、漁業経営の安定化に努めます。
 一方、東日本大震災からの底魚漁業復興に向けて、これまで以上にきめ細かな水産資源等に関する情報を提供する必要があります。地震・津波による資源への影響のほか、漁船損傷や原子力発電所事故に起因する操業自粛等による漁業活動の大きな変化が資源に与える影響を適切に評価する研究開発を実施し、底魚漁業復興への対応強化を図ります。

「新組織体制は」 コチラ