平成22年度ズワイガニ資源評価漁業者説明会 開催報告
八戸支所 資源評価研究室は、「平成22年度ズワイガニ資源評価漁業者説明会」を開催しました。日時:2010年12月10日 10〜12時 場所:相馬双葉漁業協同組合 相馬原釜支所 会議室(福島県相馬市) |
(内容) |
この説明会は、資源情報提供等指導事業の一環として、毎年11月下旬〜12月上旬に東北地方沖太平洋のズワイガニ漁解禁に先立ち、相馬市(相馬双葉漁業協同組合相馬原釜支所)で行っています。今夏に行われたズワイガニ太平洋北部系群の資源評価結果の説明とともに、資源・生態などの調査情報、トピックなどを提供しています。 当日は、相馬の沖合底曳き網船頭会をはじめ、水産庁関係者、福島県関係者、東北水研は八戸支所など合計26名が出席しました。 説明会の冒頭では、水産庁漁場資源課沿岸資源班 石橋係長および原釜機船底曳船頭会 松本会長にご挨拶いただきました。 資源評価研究室伊藤から2009年の資源量調査に基づくズワイガニの資源評価と2011年漁期ABC(生物学的漁獲許容量)について説明後、2010年の最新の調査データを用いた資源量速報、調査のトピックについて報告しました。続いて服部主研がマダラやキチジなどその他の重要魚種の資源状況について説明しました。 本年度はそれらに加え、福島水試相馬支場の鷹崎主任研究員から、ズワイガニ資源の有効利用と付加価値向上を目指して、最終脱皮前の雄ガニの再放流についてお話を頂きました。それぞれの説明・報告について、ご出席いただいた船頭さん方からは活発な発言があり、質問のみならず、調査の設計や資源の有効利用などについて貴重なご意見・ご要望を頂くことができました。 今後のこのような説明会を継続し、漁業者の皆さんの資源評価や管理などへのご理解を深めるとともに、研究者と漁業者相互の情報交換の場として活用をはかりたいと思います。 |
関連リンク
相馬の魚(相馬双葉漁業協同組合相馬原釜支所、青壮年部)
当日の会場の様子 | 福島水試相馬支場の鷹崎主任研究員 |
水研センターでは、成果の普及と国民との双方向コミュニーケーションを図っており、今後も研修や講演等を通して、漁業者や関係機関の方々と連携を図ってまいります。