図1.手法の概略
サバ類からDNAを抽出し,コイとカエルの配列をもとに設計した4種類のプライマーを用いて18S〜ITS1〜5.8S〜ITS2〜28S領域(a),18S〜ITS1〜5.8S領域(b),5.8S〜ITS2〜28S領域(c)の3とおりのPCR増幅を行う。a領域のPCRはbとcが正しく増幅されているか(産物長からみて矛盾しないか)確認のため。2種類のITS領域を含む断片を電気泳動ゲルからそれぞれ切り出してプラスミドpUC19につないで大腸菌に組換える。1個体につきいくつかのクローンの配列を読んでITS領域の塩基配列を決定。種間の比較を行い,種間差の認められる領域をさがす。その領域をPCRで増幅して種判別を行う。今回は増幅断片の種間での長さの違いにもとづいて種判別した。

Kenji Saitoh