諸会議の報告

(当所主催の会議)
平成13年度北西太平洋サンマ長期漁況海況予報会議
日時:8/6-7,
場所:東北水研,
参加:水産庁,北海道立水試,青森水試,岩手水技セ,宮城水研セ,福島水試,茨城水試,静岡水試,東北農政局,第2管区海上保安本部,漁業情報サービスセンター,東北水研,他,16機関,34名
概要:主催者及び水産庁の挨拶の後,以下の報告が行われた。
  @海況の経過及び現況,
  A仔稚魚の分布に関する調査結果,
  B北上期・索餌期の魚群分布関する調査結果。
   その後,東北水研より予報文を提案し論議を経て採択された。今漁期の来遊量は昨年のそれを上回ると予想した。
   予報文は2日目午後に報道関係者にプレスリリースされた。今年から予報文を東北水研ホームページに掲載しそこから報道機関等は読み込む方式に変更した。

平成13年度東北ブロック水産業関係試験研究推進会議漁業資源部会
1 開催日時及び場所
  日時: 平成13年9月14日 午後1時〜4時半
  場所:八幡平ハイツ(岩手県岩手郡松尾村)
2 会議出席者所属機関及び人数
東北区水産研究所(8名),青森県水産試験場(2名),岩手県水産技術センター(5名),
宮城県水産研究開発センター(1名),福島県水産試験場(2名),茨城県水産試験場(2名)
3 結果の概要
  主催者である東北水研所長から,独立行政法人化により水産庁から水産業関係試験研究推進会議の開催が委託され,これを受けて当会議を開催する,との説明があった。また,当会議では東北ブロックの漁業資源研究の方向性を検討することが目的であり,会議の運営要領により,「水産研究・技術開発戦略」の達成状況の把握に関すること,研究課題の重点化及びその内容に関すること,研究推進体制に関すること,研究成果に関すること,研究ニーズに関すること等について議論する必要があることが述べられた。
4 議事
1) 水産研究・技術開発戦略の達成状況に関すること
    この項については,ブロック推進会議で検討することとした。
2) 重点を置くべき研究内容に関すること
(1) 平成13年度の試験研究の重点課題について:
  @ 各機関から報告があった。また,当会議の2つの分科会である底魚研究連絡会議とサンマ資源研究会議の活動について報告した。
  A 新規加入量調査の今後の進め方について:
    水産庁からの委託事業として平成12年度から開始された新規加入量調査のうち,マダラ・スケトウダラについては,着底トロール調査によって0ないし1歳魚の現存量を把握する方法を今後も続けることが了承された。ヒラメについては,地域により全長7〜10cmの幼魚の調査が適当との意見もあったが,一般的には分布が集中して漁獲しやすい着底稚魚の時期に調査するのが適当と考えられ,この方法で実施することが可能な機関は今後もこの方法で継続することとした。
  B 栽培対象種の資源評価の今後の進め方について:
    ヒラメについては,トロールによる資源量推定が困難であるためコホート解析により資源量推定を行うことを了承した。このため,Age-Length key の作成および漁獲物の全長組成データの収集に向けて,今後もブロック内の試験研究機関が協力していくことにした。
    また,調査実施上の具体的な諸問題については,分科会において担当者間で協議して行くこととした。
  C サンマ,サバ・イワシ,スルメイカの調査の現状,成果,問題点について:
    サンマでは,資源評価と漁海況予報の精度向上を目的として漁期直前に沖合域において現存量調査を行うという方向性を了承した。このような情勢変化にともなってサンマの調査体制を再検討する必要があることを認め,今後その点について関係の試験研究機関と協議していくこととした。
    サバ・イワシについては,従来から行っている流網調査では現存量を把握することが困難なことから,計量魚探や中層トロール等,現存量把握が可能な新しい調査手法を導入して行くことを提案し,支持された。
3)水産関係の試験研究機関との共同研究に関すること
(1)ヒラメ資源研究会の設置について
   ヒラメが東北ブロック各県に共通した重要資源で,従来,環境と資源変動との関係に関する取組みが比較的弱かったことから,この分野の調査・研究情報の交換の場として,「ヒラメ資源研究会の設置を提案した。これに対して,このテーマが非常に基礎的な分野を含むことから県の試験研究機関からの参加が困難とする意見もあったが,既往の事業等の成果を核としてこのテーマに切込む勉強会的組織として位置づけ,東北ブロック推進会議にこの活動の支持を要請する方向で集約された。今後,海洋環境部会,海区水産業部会にも諮り,それを受けて東北ブロック推進会議に提案することにした。
4)研究成果に関すること
   東北ブロック推進会議で対応することとした。
5)研究ニーズに関すること
(1)資源回復計画対象魚種について
   岩手県から,資源回復計画(沖合性カレイ類)の対象魚種として東北海域の北部ではサメガレイを,南部ではヤナギムシガレイを,関連魚種として北部ではアカガレイ,キチジを,南部ではミギガレイ,キアンコウをそれぞれ候補としたい旨の意見があった。これに対して,前4者の資源評価(あるいはそのレベルアップ)のためには調査船調査だけでは足りず,漁業情報(特に漁獲物体長組成)の入手が不可欠であること,その入手は主に県の機関に依存せざるを得ないことを説明した。
   今後,本件については,水産庁から東北水研への意見照会において上記の議論を伝えるとともに,東北ブロック内でも意見交換を続けることとした。
6)その他必要と認められる事項
    分科会(サンマ資源研究会議,東北底魚研究連絡会議)は平成14年3月に開催することとした。

(他機関主催会議)
鉄濃度調節実験研究推進打合会議
日時:4/26-27,場所:東京(東大農学部),主催:北水研,参加:東北水研,北水研,東大,電力中央研究所,4機関,7名

図書資料管理システム担当者説明会
日時:5/10-11,場所:つくば市(農林水産技術会議事務局筑波事務所),主催:農林水産技術会議事務局,参加:水研,果樹研,他,13機関,19名

 

資源量直接推定調査の青森県,岩手県に対する説明
日時:5/30,場所:青森県庁,岩手県庁,主催:海洋水産資源開発センター,参加:水研,海洋水産資源開発センター,4機関,4-6名。

 

平成13年度春季東北ブロック水産試験場等連絡協議会
日時:6/7-8,場所:釜石市(ホテル望海),主催:岩手県水産技術センター,参加:青森水試,青森水産増殖セ,青森加工研,岩手水技セ,宮城水研セ,気仙沼水試,宮城加工研,宮城栽培セ,福島水試,福島種苗研,茨城水試,東北水研,12機関,20名

 

平成13年度海洋構造変動パターン解析技術開発試験事業第1回開発検討委員会
日時:6/20,場所:青森市(青森県水産ビル),主催:青森県水産試験場,参加:水産庁,青森水試,岩手水技セ,宮城水研セ,福島水試,茨城水試,東北水研,7機関,9名

 

平成13年度第1回太平洋イワシ,アジ,サバ等長期漁況海況予報会議
日時:7/16-18,場所:高知市,主催:中央水研,参加:水産庁,水試,水研,他,30機関,86名

 

平成13年度秋季東北ブロック水産試験場等連絡協議会
日時:9/13-14,場所:松尾村(八幡平ハイツ),主催:岩手県水産技術センター,参加:青森水試,青森水産増殖セ,青森加工研,下北ブランド開発研究センター,岩手水技セ,宮城水研セ,気仙沼水試,宮城加工研,宮城栽培セ,福島水試,福島種苗研,茨城水試,東北水研,13機関,64名