渡邊朝生
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(旧所属:遠洋水産研究所)
 遠洋水産研究所に特採で採用されたのが平成3年、それからの9年間を清水で過ごし、このほどの異動で思いもかけず塩釜に配置換えとなりました。南国清水暮らしで心も体もすっかり熱帯仕様となり、東北の長く厳しい冬に耐えられるものか不安を覚えながらの北上でしたが、東北は福島の出身、仙台で長い学生生活を送っていたこともあり、いまでは古巣に舞い戻って来たような感覚を楽しんでいます。
 これまで、北はベーリング海から南は南極海までの遠洋水域を相手に、その海洋構造を広く・浅く把握することを生業としてきました。このため、東北海区の暖水と冷水が入り組み墨流しのような様相を呈する複雑な海況に圧倒されるのみといったところですが、先達の教えに学び、東北沖の海況の的確な把握と、変動予測のさらなる向上を目指し、日々精進を重ねていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
(12.4.1転入 混合域海洋環境部 海洋動態研究室長)

Tomoo Watanabe