混合域に着いて

正木康昭

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 高知−広島−名古屋と陸路をたどり、名古屋から海路、正しく黒潮に乗って仙台港へ。4月初旬の塩釜はまだ肌寒く、桜も蕾。南国高知の気候に染まっていた身は容易く風邪。昭和40年代には陸中山田、女川、鮎川へと毎年のように調査で滞在した故か、初の任地であるにも係わらず、東北の地に懐かしさを感じつつ数ヶ月が経ってしまいました。伝統ある東北区水産研究所の資源管理部は、主として、サンマ、カツオ、餌料生物(ツノナシオキアミ)の全国で唯一の担当部です。昔から、“旬”を思い出させる貴重な魚であり、研究成果にも“旬”と言われるような風味豊かな内容を目指したいと思います。これらの魚種は、我が国が係わっている多くの水産資源の中で、幸いにも資源状態は良いと考えられています。これらの資源を未来に残していけるように、関係諸機関と連携・協力しながら試験研究を発展させたいと考えています。
(10.4.1 資源管理部長)

Yasuaki Masaki

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