あとがき


 水産研究所は本年10月から組織改編が行われ、さらにその後も行政改革の流れの中で独立行政法人化の問題等が論議されることになり、大きく様変わりしようとしています。私たちを取り巻く情勢が激しく移り変わろうとしている中、それに対処するためには、先達がこれまで直面してきた困難をどのように打開してきたかを振り返って見ることが大切であると思います。一方で、水産業を巡る情勢や地球環境の問題がこれまで以上に深刻化している現在においては、これを解決するためには、これまでの調査・研究を継続すると同時に、新しい方法を開発し、正確な判断でもってこれを有効利用していくことが求められています。私たちの役割の一つは、限られた水と食料で砂漠を渡る事態になっても、目の前の蜃気楼に惑わされることなく、着実にオアシスに辿り着けるための羅針盤を創っていくことにあるように思います。
(資源管理部漁場生産研究室  瀧 憲司)

Kenji Taki

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