大関芳沖

現所属中央水産研究所 生物生態部 初期生態研究室長(平成8年4月1日〜)
前所属東北区水産研究所 資源管理部(採用)(平成元年4月1日)
東北区水産研究所 資源管理部 浮魚資源第一研究室長(平成7年4月1日)

 4月から中央水産研究所に異動し、港への漁船の出入りや水産加工場の臭いから遠く離れ、毎日の水産経済新聞が水産業への唯一の窓となりました。東北水研では平成元年に入所して以来、仕事のやり方から業者との情報のやりとりまで、現場に近いところでいろいろと学ぶことの多い日々を過ごしました。サンマを扱う浮魚資源第一研究室では漁業者や行政部局とのやりとりの中で、水産研究所が何を求められているのかを考えさせられながら仕事が出来たことが大きな収穫であったと思います。一方で重要な研究テーマにいくつも出会いながらも、多忙にかまけて充分にこなしきれなかった点は反省すべきものであったと考えています。特に研究室長をさせていただいた最後の1年間には、将来に向けた新しい研究を展開するよう努力するつもりでしたが、未完成なままで転勤することとなってしまいました。
 新任地の初期生態研究室は、これまでとは変わって基礎的な面から海区水研の仕事をバックアップする側面が強い研究室です。現在は国際的にすっかり情報に取り残されてしまった遅れを取り戻すべく鋭意勉強中ですが、これまで当研究室が行ってきたイワシ・サバ・カタクチの初期生態にこだわらず、底魚その他の魚類についても対応できるよう部屋としての研究範囲を広げていこうと考えております。どこまで出来るかわかりませんが、「こんなことも問題ではないか」、「こんなこともわかっていないのか」、というような叱咤激励は大歓迎ですので、ご指導のほどよろしくお願いします。
 最後になりましたが、お世話になりました東北水研・八戸支所・若鷹丸の更なる発展を心から祈念いたしております。
Yoshioki Oozeki

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