表紙写真の説明

高橋未緒



 宮城県気仙沼港は、我が国でも有数の水揚げ量を誇る漁港である。マグロ、サンマ、サメ等ありとあらゆる魚で賑わうここは、加えて近海カツオの水揚げ日本一の漁港でもある。
 けれども例年なら活況を呈する初夏のカツオの水揚げはさっぱりで、6月末までの実績は昨年の1割にも満たなかった。カツオの来遊資源量が少ないことと、黒潮北上の大幅な遅れが原因と考えられる。
 しかし、ようやく最近になり水揚げ量が増えてきた。この日(7月17日)の水揚げは約60トン。待ちに待った水揚げだけに、市場に活気がみなぎる。銀色に光る魚体が辺り一面並べられた光景は、なかなか壮観である。
(資源管理部 浮魚資源第二研究室)

Mio Takahashi

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