機関部統合制御システム装置(TCS)

深川博之


 本装置はコマンドパネル部、CRTタッチパネル部よりなり、停泊、航海、観測、トロール、離着岸時の主機関運転及び停止に際して推進、油圧ポンプの組み合わせによるモード確立のため操作手順シーケンスをCRTに表示し、自動、手動にて指令信号をだしてシーケンスを進めてモードを確立させる。
 各モード確立ならびモード移行には数多くの操作手順が必要であり覚えなければならないが本装置を稼働する事により煩雑さが解消され省人数でも機関運転ができる。
 しかし、シーケンス手順どおり行われないとシーケンス渋滞となりシーケンスが進まず、各モードが確立できなくなる、間違いを許してくれないところがこの装置の泣き所である。

(若鷹丸 一等機関士)

Hiroyuki Fukagawa

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