着任の挨拶

私は言葉がわからない

乃万俊文

クリックすると拡大します

所属東北区水産研究所 企画連絡室長(平成7年4月1日〜)
経歴昭和35年4月 名古屋農地事務局(当時)管内事業所2カ所(工事課)
昭和39年11月 農業土木試験場 水産土木部
昭和54年3月 水産工学研究所 水産土木工学部→企画連絡室
出身神奈川県
趣味スポーツ実践(サッカー、これをサッカーと認めて貰えるなら)


 転勤というものをこの4月までに3回経験したが、2回目はもう30年も昔のことで、半トン積トラックに身の回りの荷物を積み、本人は助手席に乗せてもらい半日かけて愛知県岡崎から神奈川県平塚に引っ越したのを思い出しました。30年にも亘る水産土木研究の前の職場は名古屋農地事務局(現名古屋農政局)管内の事業所(農業土木工事主体)で、転勤といっても農業土木の現場から研究へという変更で、”言葉”が大きく異なることはなかった。30年の水産土木研究のなかに、あれは転勤といわないと思うが、所属が農業土木試験場から水産工学研究所に変わることが起こった。水産庁の職員になるので、少しは水産の勉強でもと、ある教科書を読み“MSY”なる言葉を知り、これぞ我が国が世界一の漁業生産をあげている基だとすっかり思いこんでしまった。
 水産土木の時代に東北区水域の特定の場所には、例えば岩手県種市のように、漁場造成計画等でしばしば調査に訪れ、いろいろお世話にはなりましたが、水産土木なりでの言葉で話ができた(と本人は思っております)。今回、この4月に、ここ東北区水産研究所の企画連絡室に赴任して言葉が通じないのではと心配しております。思いつくままに認識の違うでありましょう言葉をあげてみますと、試験研究推進会議、資源管理型漁業、調査船運航計画、漁況予測、生態系保全などなどです。もちろん、これらの言葉は水産工学研究所でも見聞きしてきたものですが、本当の意味で使っていたか、やはり立場によりその意味あいをより厳格にして使う必要がありましょう。
 ある社会なりで共通認識となっている言葉を自分のものにするには、その場での話し合いに数多く参加するより他ありません。努力はしますが、勉強不足で独善的解釈で言葉を使うこともままあるかも知れません。その時はよろしくご指摘ください。このように、東北区水産研究所の新参者ですがよろしくお願いします。
Toshifumi Noma

目次へ