東北水研 研究報告57号掲載論文の紹介

1日あたりの光合成量測定における培養時間の検討

松尾 豊・横内克巳


 1日の光合成量を求める方法として,培養時間の問題に着目し,8,13.5,24時間の培養実験を行った。光合成量は培養中に取り込まれた13Cの量を質量分析計で測定し,クロロフィルや栄養塩の変化と比較した。その結果,クロロフィルや栄養塩は24時間の間にあまり変化せず,従来いわれていた“bottle effect”による著しい減少は起こらなかった。この実験から,培養方法に注意し,培養中の変化が小さければ,24時間の培養により1日あたりの光合成量を求められることが示された。

松尾:海洋環境部 生物環境研究室長
横内:海洋環境部 生物環境研究室

(P 7-13 業績番号:515A)


Yutaka Matsuo
Katsumi Yokouchi

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