転任の挨拶

稲田伊史

所 属日本海区水産研究所 企画連絡室長(平成7年4月1日〜)
旧所属昭和61年10月 東北区水産研究所 (八戸支所 底魚資源研究室→八戸支所長)


 4月1日付けで東北水研八戸支所より日水研企画連絡室長へ配置換えになりました。新潟へ荷物を運び込んだその当日に韓国へ日韓協議のために出張し,その後も企連室長会議,アルゼンチンへの出張,日韓共同調査の開始と息つく暇もなく4ヵ月が経ってしまいました。
 東北水研では昭和61年以来,8年あまりお世話になりました。八戸支所は東北海域の底魚資源研究の中心となっていたことから,タラ類の資源研究を継続でき,研究者としては研究環境に恵まれていたと思います。特に「わかたか丸」の漁法を「オッタートロール」に転換し,資源の定量評価に多少の道を開くことができたことは乗組員皆様のご協力のおかげと感謝しています。また,八戸は漁業現場でもあることから,実際に色々な漁船に乗船できたことはすばらしい経験だと思っています。さらには,ブロック底魚会議等で東北各県水産試験場の研究者の方々と深夜まで酒を酌み交わしたことも水試の方々の考えを知る上で貴重な経験を得ることができたと感謝しております。
 在任最後の一年は代船建造に取り組み,きっちりとした調査ができる調査船を造ろうと船長と激論も交わしました。「若鷹丸」の引き渡しと同時に八戸を離れざるを得なかったことは残念ですが,今後若手研究者が大いに腕をふるってくれるものと確信しております。
 東北水研,八戸支所並びに若鷹丸の今後の活躍を大いに期待しております。
Tadashi Inada

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