着任の挨拶

飯倉敏弘

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所属東北区水産研究所 資源増殖部長(平成7年4月1日〜)
経歴昭和40年4月 農業土木試験場 水産土木部
昭和54年3月 養殖研究所 環境管理部
平成2年4月 日本海区水産研究所 資源増殖部長
出身東京都
趣味子守歌替わりにクラシック音楽を聴くこと。
古い文物の故事来歴を調べること。


 4月1日付けで日水研から配置替えになりました。眼下に広がる松島湾の干満の様子をみて、太平洋にきた実感が湧きました。しかし感慨にふける間もなく、貝毒を皮切りに次々といろいろな会議に引っ張り出されて、頭の切り替えに苦労しています。東北ブロックの養殖分野では、ノリ、カキ、ワカメ、ホタテガイ、ホヤ、ギンザケなど屈指の生産量を誇っていますが、産業上で成熟段階にあったり、輸入物に押されて苦戦を強いられたりしています。これらの中には天然採苗に依存するものもあり、養殖技術の変化に対応した管理手法、後背地や機構の変動をも考慮した漁場環境の変化等を念頭に入れたきめ細かな調査・研究を心がけていないと、いつ自然からしっぺ返しを食らうか心配な点もあります。養殖分野ではエゾアワビの天然資源の減少対策や、各種異体類の増殖技術の深化などが急を要する課題です。
 資源分野ではTACが問題になっていますが、沿岸を利用する増養殖分野でも質・量ともに安定した生産を維持して行かざるを得ないわけで、TAP(?)のような考えかたも重要だと思います。まだ当海域に放流されて4か月の未熟者ですがご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
Toshihiro Iikura

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