退職の挨拶

藤田敏彦



 本年1月に退職してから早くも半年が過ぎてしまいました。新しい職場は国立科学博物館で、東京の新宿区にある分館に勤務しております。八戸支所底魚資源研究室に在職中は皆様に公私共々お世話になりました。また退職にあたっては多くの方々にお骨折り頂きました。改めて厚くお礼を申し上げます。
 こちらでは標本の収集管理、博物館の展示の作成、小学生から学校の先生にいたる様々な方を対象とした館内外での教育普及活動などこれまでと異なる仕事に従事しております。もう一つの重要な仕事である研究では、中心となる材料は魚類から棘皮動物に変りますが、それでも同じ底生生物だし相互の種間関係も存在するので、今後も両者ともに視野に入れて勉強していこうと思っています。フィールドワークをベースにしての海洋生態学を目指すということで研究のスタンスはほとんど変わりません。八戸支所で得ることの出来た多くの経験を活かして今後も研究に努力していく所存でおりますので、これまで同様にご指導ご協力いただけますようよろしくお願い申し上げます。
 また、博物館と水産研究所というとあまり接点が無いように思われるかもしれませんが、分類学や環境科学を含む生態学など必要とする研究分野では共通する要素も数多くあります。もし私の方でお役に立てることがありましたら、何なりとお申し付け下さい。

(元 八戸支所底魚資源研究室)

Toshihiro Fujita

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