あとがき



 ある科学雑誌の編集室から、「貴研究所の最近の研究活動を紹介したいと思います。取材に伺うので、あらかじめ3研究室を選んでおいて下さい。内容については最新号を御覧下さい。」という主旨の申し込みがあり、当所としては“研究を紹介するよい機会である”と考え承諾した。その雑誌についての詳しい紹介は省略するが、最新号の記事を見て驚いたのは、載っている人物の顔写真がどれも極めてよかったことであった。つまり内容に相応しい臨場感がその人物の自然な表情に漂っており、特に既知の研究者の方々が生き生きとしたいい顔で登場しているのである。それは、インタビューでその一瞬の表情をとらえるプロの技術とセンスの確かさから来るのだろう。
 この雑誌には科学的資料として写真・図・表がふんだんに使われているが、それにも増して人間の顔写真が登場しており、それが全体に活力を与えて斬新な感じを出しているといえそうである。本誌にも、研究者のいい顔写真をどんどん登場させたいものである。そのような企画をと、密かに腕をさすってはいるのだが・・・


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