杉崎宏哉


 高校時代の生物部の後輩からの電話の会話を収録し自己紹介に代えさせて頂きます。
「先輩ごぶさた。塩釜って良い所みたいですね。」
「うん。人の密度とか田舎具合とかが、実家の相模原や高校の鎌倉なんかに似ていて住心地がいいよ。」
「へえ。それに先輩は大学院の研究テーマが親潮のプランクトンだったからぴったりの職場ですね。」
「まあね。毎日、海を見ながら研究できるってのはいいぞ。今はイワシの稚魚をみてるんだ。」
「イワシですか。最近減ってきてるって聞きましたけど大丈夫ですか。」
「どうだろうか。まあ、増えたり減ったりするのも海の営みだからね。魚を獲るにしたって、まず海のしくみを知ることが大事だからね。」
「相変らずバードウォッチングしてます?」
「おう。伊豆沼も栗駒山も近いし、家の近くでもホトトギスやフクロウが鳴くし、もう天国!」
「そんな有頂天になっていて、交通事故なんかで本当に天国いかないでよ。あっ地獄か、先輩の場合。」
「う〜ん。家の隣が塩釜神社だから隣人のよしみで御加護を受けて大丈夫だと思うんだけど……。」
 水研の皆様には、今後、仕事やテニスや諸々のことで御迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

(海洋環境部生物環境研究室)

Hiroya Sugisaki

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