澤田美穂


 退職の前日まで年度末の関係から雑務に追われ、辞令を手にするまでは退職の実感がありませんでした。退職してから早くも3ヶ月が過ぎてしまいました。そんな中で、これから第二の人生をと思案中の矢先に思いもよらないアクシデントに見舞われ、余儀なく軌道修正をしなければならない心境に立たされました。今までの健康管理を疎かにしてきたそのツケが一気に噴き出てきたのではないかと思いつつ、これを絶好の機会として捉え全身をリフレッシュのうえ再出発を考えております。
 公務員生活40余年間を振り返ってみるに、食糧・水研の職場を丁度半々の勤務となりましたが、水研勤務の中でも、養殖研究所での南勢庁舎の建設並びに真珠研究所の財産の後始末等に携わったこと、また養殖研究所は地理的条件にも恵まれていたこともあって、休日には名所旧跡巡りができたことが最も印象深く残っております。
 最終勤務地となりました東北水研には丁度3年間のご奉公となりましたが、もとより東北水研は第二の故郷といった感覚から、気やすく職場の中にとけこむことができ、仕事をするうえから非常に恵まれた環境にあったことに対し、改めて感謝の意を表します。在職中手がけた所内運営の諸規定の見直しについて一部積残す形となったこと、予算関係では共通経費の負担割合を軽減する方法を試みたが未解決のままとなったことなどが未だにのこっております。また、研究には欠かせない調査船わかたか丸の老朽化が進むなかでの安全性を考えると、一日も早く代船建造がなされるよう祈願して止みません。
 在職中、盛り沢山の行事があったように記憶しております。大きな行事としては、何年もなかった会計実地検査・水産庁水研部課長会議・全国テニス大会等…何れにしても無事終えることができたのも、職員皆様のご協力なくしては到底できるものではございません。本当に有難うございました。
 最後に、水産研究所の益々のご発展と皆様方のご健康を心からお祈りして退職のご挨拶といたします。

(前 庶務課長)

Yoshio Sawada

目次へ