田邊智唯


 私にとって未踏の地であったみちのく塩釜に赴任してはや3カ月が過ぎました。この間新人研修、乗船調査、カツオの漁海況長期予報会議等がありましたが、いずれも目新しいことばかりで戸惑うことも多く、諸先輩方の助力によりなんとかこなしてまいりました。
 現在私の研究室では主としてカツオの資源管理を目指して研究を進めておりますが、本種の生物学的特性についてはまだ解明されていない点が多く、これらの知見をいかにして得るかが重要な課題と考えられます。しかし、私の学生時代の研究は主としてマダイの種苗生産に関することでしたので、上記の研究に従事するにはまず私自身がカツオに関する基礎知識を得ることが不可欠と思い、時間の許す限り関連文献に目を通すように努めております。
 我が国の遠洋漁業が国際的に厳しい状況にある中、カツオ・マグロ類についても近い将来大きな資源問題が起こり得るかもしれませんが、それらを解決するために研究者として少しでも力になりたいと思います。諸先輩方とともに一人前の仕事をこなせるようになるにはまだ時間がかかると思いますが、日々の積み重ねを重視して精進いたしますので、末長くよろしくお願いいたします。
資源管理部浮漁資源第二研究室

Toshiyuki Tanabe

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