石田満稔


 高校の卒業式が63年3月9日、八戸支所採用が3月16日。学生生活の余韻に浸る間もなく社会人としての生活が始まった。約1カ月、法令集等を読んだりコピーをとることが仕事だった。同年代の人がおらず結構寂しい思いもした。さすがに1年も経つとそんな生活にも慣れた。
 2年目の8月、私より若いのが採用された。背が高く、大人びて無愛想な奴だ。そんな印象がしばらく続いたが、彼も慣れてくると実力を発揮し、私と共に皆に笑いを振りまいた。私は車がなかったので私の行動は彼に依存するところが多かった。専らパチンコ屋へ行くことが多かったが、2人でいつも敗けていた。彼の家にも何度も泊めてもらったり、いろいろと世話になった。
 3年目、また若い研究者が採用され、短期間で八戸支所がぐんと若がえった。テニスや卓球等のスポーツも盛んになり、いろんな行事も増えた。
 3年4月2日、八戸を去る日、皆で写真を撮った。その後、皆の笑顔に見送られて八戸をあとにした。
 今は、他の地で頑張っているけれど、八戸支所での生活がとても懐かしく感じられる。これからも3年間の思い出を大事にして行きたいと思う。
 3年間本当にありがとうございました。
中央水産研究所総務部会計課

Mitsunori Ishida

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