武藤清一郎



 昭和26年9月に東北区水産研究所に入所して37年余を経て定年退職を迎えました。この間、ご指導を頂いた諸先輩、同僚の方々に厚く御礼申し上げます。
 本来ならば「大過なく」と云うのがご挨拶ですが、最初は利用部勤務、やがて海洋部、最後の4年余は八戸支所と東北区水産研究所の内部とは云っても2度にわたる機構の改変を直接受けたわが身にとっては、ある意味では激動の感じもありました。
 「海区水研」とは云っても、利用部の東海区水産研究所統合により、その「総合性」は再検討を迫られたわけです。更に「行政改革」の下での「水産研究所の見直し」の中では、支所の存立が問題になりましたが、現在は「海区水研」を基調として支所を存続することになっていますが、将来の「見直し」に関わっています。本所(塩釜)と支所(八戸)が離れていることで、ややもすると連絡や交流に不充分な面があります。在任中は多少の努力はしたつもりですが、組織的な保証を痛感しました。
 今後は、健康に留意して(酒好きは変わっていませんが)、私と家族を支えてくれた水産研究をもう少し広い意味で、社会にお返しする番だと思っています。重ねて、ご交誼を頂いた各水産研究所・各県水産試験場の皆様に厚く御礼申し上げます。
前八戸支所長

Sei-ichiro Muto

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