松尾 豊



 平成元年度予算の成立とともに5月29日付けで南西海区水産研究所赤潮環境部から東北区水産研究所海洋環境部へ移ってきました。これまでは、波静かな瀬戸内海に浮かぶ宮島を対岸に見てきましたが、今は島々が点在する松島湾を眺める日々を過しています。そして、気候・風土の違いに、見るもの、聞くもの、臭うもの、毎日新鮮なオドロキを味わっています。
 広島時代には主に海水中の栄養塩濃度を測定し、赤潮の発生を栄養塩環境の面から見る仕事を行ってきました。海洋環境部に参りまして、久しぶりに黒潮、親潮という世界に入りますと、大学院時代に黒潮内外のプランクトンを調査していた頃を懐かしく思いだします。それとともに、東北海区の海況の複雑さを改めて再確認しております。これからは微力でありますが、右往左往しつつ、時にはストリーマのように各研究室に侵入して皆様の邪魔をしながら、海洋環境部、東北水研の一員として仕事を進めたいと思いますので今後とも宜しくお願いいたします。
海洋環境部 生物環境研究室長

Yutaka Matsuo

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