飯塚景記



 4月の人事異動で再び八戸に参りました。「古巣に戻った」とよく云われるのですが、12年ぶりの支所勤務はまさに「十年一昔」で、職場は勿論の事周囲の環境も著しく変貌しているのが現実です。新任地として、気を新たに職務に励む所存でおりますので、旧来に増してご指導、ご鞭撻の程をお願い申し上げます。
 八戸港は日本有数の漁港で多種・多様な水産物が周年を通じて多量に陸揚されます。特に、イカ類の陸揚はスルメイカの急減それに代わる外国イカの急増等質的には変化はあったものの、最近の陸揚金額は全体のほぼ7割を占め、「イカの八戸」は依然として変わりありません。また、最近のマイワシ陸揚量の飛躍的な増加と減少したとはいえマサバ・タラ類あるいはヒラメ・カレイ類等の主要魚種の持続的な陸揚は、八戸港が漁業活動の主導的な場であることを顕示して居ります。このような漁業の実態と海域の特性を充分に把握できる場を背景にもつ八戸支所は、研究条件の改善、施設の整備等によっては、資源研究の拠点となることも可能と考えます。若手研究者の八戸志向を大いに期待しているところです。
八戸支所長

Keiki Iizuka

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