あとがき


 初代所長の木村善之助先生のご指導と諸先輩万のご努力により,東北水研は漁海況予測に関する研究を伝統的に重視し,発展させてきました。昨年11月の木村先生の三回忌には,木村記念事業会が設立され,第1回のシンポジウムが水産海洋学会と共催で開催され,全国から多くの方々の参加をえて活発な論議が行われました。またサンマに始まる日ソ協同研究会議は20回目を迎えましたし,マリーンランチング計画研究は最終のとりまとめが行われています。
 新しい組織体制のもと,研究も一つの節目の時期を迎え,平成元年度より始まる大型別枠「生態秩序」(バイオコスモス)研究は新しい視点に基づく研究として大いに期待されています。本号では東北水研における今後10年にわたるバイオコスモス研究の目指すところについて特集しました。またマサバの資源変動とその質的変化の問題,海底のゴミ問題に対するご意見や日米暖水塊研究事情と予定頁を上回る多くのご投稿をいただき,編集者一同こんな嬉しいことはありません。今後とも活発なご投稿をお願いする次第です。
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