村上眞裕美



 6年半もの永いOD生活に終止符を打ち、昨年10月1日付で、東北水研の一員に加えて頂きました。学生・OD時代は、京大理学部地球理学教室海洋物理学研究室において、主として沿岸域の海水交換や物質輸送の力学的機構を研究してきました。瀬戸内海あるいはエスチャリー(河口域や河川水流入のある内湾)が対象で、研究手法としては数値計算が中心でしたが、観測データ解析にも力を入れたかったですが、研究室の体制や方向性から実現しませんでした。今回東北水研に来て、三陸・東北海域という、複雑、すなわち、研究対象としては実に興味深い海域を対象に、念願の観測データや解析も嫌という程(?)やれることになり、なんだか夢のようです。この立場を充分にいかして、思う存分新たな研究を展開して行きたいと考えています。
 ところで、東北水研に採用が決まったとき最初に考えたことは、もちろん「遂に研究職に就けたぞ、万歳!」とうことでしたが、2番目に考えたことは「これからもスキーができるぞ、万歳!」ということでした。私は知る人ぞ知るスキーの鬼で、スキー歴12年、毎シーズン平均20日は京都から信州まで滑りに行っていました。(ちなみに「魚偏に鬼」という字はイトウと読み北海道釧路湿原に住むサケ科の魚なのですが、「雪偏に鬼」という字はマユミと読みます。ホントかウソか?)ですから、できれば南より北の方に住みたいと、かねてから思っていました。実際に来てみて塩釜は魚が美味しいばかりでなく、予想以上にスキー場に近いことがわかりました。今シーズンの初滑りは、東北水研のY氏、K氏と3人で山形蔵王に行ったのですが、何と車で片道1時間40分しかかかりませんでした。嬉しいことに東北水研にはY氏、K氏以外にもスキー愛好家が少なくないので、私のスキーライフも今まで以上に充実したものになりそうです。皆さん、スキーの計画があったら一声掛けて下さい。宜しくお願いします。
海洋環境部 海洋動態研究室

Mayumi Murakami

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