資源管理部・浮魚資源第1研究室

小坂 淳



 浮魚資源第1研究室ではこれまで同様にサンマ資源に関する経常研究の他、200海里水域内漁業資源調査、資源評価システム高度化調査及び漁況予報に対応し、また黒潮の開発利用の調査研究のプロジェクトに参加してそれぞれの調査研究を推進する。さらには日ソ関係の国際対応に係わる業務も継続する。
 これからは、新たにサンマの資源管理に関する研究も推進することになる。サンマ漁業界は自主的生産調整の実績をもっており、科学的根拠を明確にした適正漁獲量等の提起があればそこに基づいて計画生産を展開することができ、沖合漁業における「資源管理型漁業」確立の先達となり得ると考えられる。こうした動向に対応した資源管理の方策の検討及びそのために必要な基礎的研究を発展させることが研究室の急務となっている。
 研究室は全国の水研・水試・大学等からなるサンマ研究グループの事務局の役割も担っている。研究グループは去る8月に第2期サンマ資源長期研究計画に基づく研究の総括を行い、事務局では水研の「研究基本計画」に呼応する第3期サンマ資源長期研究計画を作成するため準備を進めている。
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