資源管理部・浮漁資源第2研究室

飯塚景記



 カツオ研究は、東北水研発足当時から継続している研究課題で、昭和38年組織規程の改正以降は資源第2研究室と焼津分室が担当してきた。主要な研究テーマは、西部太平洋におけるカツオの生態・資源の解明と漁況予測であるが、その他竿釣ビンナガ等マグロ類の生態・資源研究、水産物流通や漁業管理に関する研究も行っている。
 本年度の組織改編によって、研究室名が若干変更したが、研究室のスタッフと研究内容は、基本的にはこれまでと変わらない。しかし、当研究室が組織されて以来、調査・研究の直接的な協力関係にあった焼津分室が廃止、移管されたことは、東北水研のカツオ研究体制にとって大変な痛手であった。今後のカツオ研究の推進と方向性については、遠洋水研浮魚資源部と意見交換や論議を行い一応の共通認識を得ているが、新設された「かつお・まぐろ調査研究室」との密接な協力関係の持続が今後の発展の必要条件である。
 カツオ資源の研究は資源の性状や資源の利用状況から見て、資源評価・管理の因難性・国際関係等、問題点が山積しているが、遠洋水研はじめ各関係機関との緊密な協力関係を保持しながら進めたい。
Keiki Iizuka

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