広島から塩釜へ

佐野 蘊



 昭和62年12月1日付けで、服部前所長に引き続いて東北区水産研究所長に就任いたしました。東北海区ブロックを始め関係の皆様に、このニュースの紙面でひとことご挨拶を申し上げます。
 北海道区を振り出しに、東海区、遠洋及び南西海区の各研究所に勤務し、漁業資源の評価、予測及び管理に関する調査研究に従事してきました。とくに北太平洋におけるサケ・マス漁業の資源に係わる調査研究を長年担当しておりましたが、当東北区は初めてであります。何とぞよろしくお引き回しをお願いします。
 わが国の水産業をめぐる状況は大きく変化し、漁村活力の低下、海洋性リクリエーション需要の増加、水産業以外の分野による海洋開発の動きの強まり等、転機を迎えております。このなかで水産業の振興を図り、漁村地域を活性化するために、水産業の発展の基本方向である「つくり育てる漁業の積極的推進」と「水産資源管理体制の強化を図ること」に必要な試験研究を、東北区の特徴に密着させて、効率的に推進し、それを円滑に発展させていくように努めるのが、当方の任務であります。このことをよく自覚いたしまして、微力ながら精進いたします。
 つきましては、東北海区ブロックの試験研究機関の関係の皆様並びに所員各位の一層のご尽力とご協力をお願い申し、新任の挨拶といたします。
所長

Osamu Sano
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