初めてのみちのく生活

鎌野 忠


 4月より「わかたか丸」に乗船しています。生まれは高知県中村市、ダムの無い河ということで有名な四万十川が市内を流れています。入所して二年、山口、神戸、東京と徐々に東へと移り、青森で生活することになろうとは、夢にも思いませんでした。「八戸は魚がうまくていいな、でも、言葉は分からないだろうな」という声に送り出され、東北本線の列車の中から見える白い山頂、所々残っている雪、まだ暖房のきいている車内、土地の人の笑い声、話し声に、「あ〜北国へ来たんだな」と、感慨に耽ったものの話している事が全然分からず、先行き不安になったものでした。
 しかし、今では言葉も大分慣れ、夏というには、短すぎる間でしたが、東北地方の素晴らしい自然を小旅行で楽しみました。
 最後になりましたが、航海の成就と調査の成功をモットーに頑張って行きたいと思っています。
 どうか、よろしくお願いいたします。
わかたか丸二等航海士

Tadashi Kamano

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