度々の転勤

櫻井保雄



 7月16日付けの命により東北水研を後にして、東海区水研の会計課に勤務すること1カ月を過ぎました。
 慣れない通勤(1時間30分)と慣れないデスクに向かい緊張と戸惑いの毎日が続いています。そんな時、東北水研ニュースへ投稿のお誘いをいただき、あらためて東北水研でのことを想い出そうとするのですが、想い出すのは草刈りと遊んだことばかりで、一向に仕事に関する思い出が薄いのです。3年5カ月の間何をしたのか、郷愁を感じながらも甚だ心もとない感想となってしまいました。しかし、それ以外では、持病の喘息も生まれ育った環境のせいか比較的順調に過ごすことができ、スポーツも、趣味も、はたまた尾島町も・・・大変楽しく過ごさせていただきました。これも偏に皆様方の御厚情のたまものと心から感謝いたして居ります。
 ただ、私事ながら、度々転勤している者の感想としては、決して好きこのんで習慣の違う新天地をもとめているわけではないのですね。むしろ一カ所で退職まで全うできればその人は幸いだと思う。特に転勤には「慣れ」と云うものはなく、慣れるのは引越しの手順ぐらいなものでしょうか・・・。しかし、自分の生まれ育った環境や風習・習慣とは異なった環境で、己を見つめ、故郷を見つめ直すことは、多くの知人・友人を得ることと共に無形の財産のようにも思うのです。・・・こんなふうにでも思わなければやってられませんよね。・・・
東海区水研会計課長補佐

Yasuo Sakurai
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