東北水研に来て

安田一郎



 本年4月1日付で、研究課より当水研海洋部に転勤になってからはや4カ月余りたちました。転任当初は環境、仕事の変化に少々惑うこともありましたが、皆様の温かい励ましで楽しく過ごさせて頂いております。
 過去に溯ること2年、当時、私は大学院の修士課程で、黒潮の大蛇行がなぜおこるのか、という問題に取り組んでいました。このときは、超大型の計算機を用いてシュミレーションを行い、黒潮の大蛇行路、直進路等現実の流れをある程度再現することができ、メカニズムに対しても不充分ながら、あるイメージが浮かぶようになりました。そして、東北水研に来て、フィールドは変わりましたが、黒潮続流、親潮、暖水塊、津軽暖流と、まだそれほど明らかにされていない海洋現象を目前にして興味は大きく広がっていきます。残念なことに、大型計算機の設備は不充分なため、充分な数値シュミレーションはできない状況にありますが、細々とでも続けていくことが必要と思っています。
 今のところ仕事に不慣れなため、研究が軌道に乗っているとは言い難いのですが、資源の動向や漁海況予測の鍵となっているような海洋現象の基礎的研究をして行きたいと思っています。今後ともよろしく御指導下さいますようお願い致します。
海洋部第2研究室

Ichiro Yasuda
目次へ戻る

東北区水産研究所日本語ホームページへ戻る