水研職員となって

渡辺良朗



 4月1日付で新規採用となり、思いのほか長くなってしまった北海道での大学生活に終止符を 打って、東北水研資源部に着任致しました。大学、大学院、オーバードクターと、いわゆる若手 研究者の通る一般的な道筋の一つを経た後に水産研究所に職を得ることができたことは 望外の 喜びです。
 大学院では仔稚魚の消化吸収構造に関して生理学的な研究をしてきましたが、水研に来たことを 機にフィールドに眼を転じて新たな課題にとりくみたいと思っています。大学での研究と水研での 研究とが、役割や位置付けにおけいてどのように違うかについては論議の多いところですが、少なく とも水研ではより生産ということを意識し、技術的展開を指向することが必要なのではないかと考えて います。今後何を自分の課題にするかが問題ですが、研究室の仕事と自分の課題とを有機的に結び つけてこの点を具体化してゆかなければなりません。
 学生から研究員となり、職業としての研究で自分の責任が果たせるかどうかは今後の勉強 いかんにかかっています。種々の機会に先輩諸氏のご指導を仰ぎつつ努力してゆく決意です。 よろしく御助言、御叱責下さいますようお願い申し上げます。
資源部第1研究室

Yoshiro Watanabe

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