退官ご挨拶

永野勇三



 東北水研を退職して、早くも3カ月が過ぎました。在職中はもとより、退職後も何かと お世話になりながら、その後ずっと御無沙汰しました。
 この度「東北水研ニュース」に退官挨拶について執筆するようにとの編集委員からの文書を 戴きましたが、筆不精の私としては困ったことになったものだと驚いている次第です。
 去る9月25日、所長室に於いて勧奨退職の辞令を戴き、同日玄関前で職員一同と記念写真の 撮影後拍手で見送られ時は第一線から退くという淋しさを感じうしろを幾度も振り返り帰宅いた しました。
 私の最近の情況をお知らせします。公務員生活から変わった組織に勤務し一番感じたことは 人間関係の難しいことと複式簿記のため経理事務の複雑さに苦労しています。
 現在勤務している中型船漁業協同組合の概要を紹介いたします。
(1)組合員の業務または生活に必要な資金の貸し付け
(2)組合員の貯金または定期預金の受入れ
(3)組合員の事業または生活に必要な物資の供給
 その他10項目の事業を行います。

 組合員の資格はこの組合の地区内に住所を有し、1年を通じ90日をこえてさけ・ます流網 漁業、近海かつお・まぐろ漁業、底曳網漁業、その他まぐろ流し網漁業およびめぬけ延縄漁業を 営むものを対象としています。
 その他に宮城県かじき流網漁業協会及び宮城県いか流網漁業協会の委託業務を行っています。
 中型船漁協で仕事をするようになって3カ月になりますので、水産業界の現状について多少の 知識を得ることが出来ました。
 水産業界の実情は魚価の低迷や燃油などの経費の高騰と、今年は異常 海況による漁獲の減少等によって操業の採算があわないので極めて厳しい状態であります。 斯様なときに、臨調行革により益々水産業界及び水産研究をとりまく環境は厳しいものがあろうかと 思いますが、お身体を大切に水産業界の発展に寄与されんことをお祈り致します。
 私も皆様にまけず元気で働きますので、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願いします。
前 庶務課長

Yuzo Nagano

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