編集後記


 会議情報や日誌に見る通り、この半年間の活動はますます多様化している。従来のように会議や海外出張のすべてを紹介することがむずかしくさえなった。隴を得て蜀を望むとすれば、なお一層ソフトの技術を発展させたい場合がある。たとえばある魚の生物学はたしかに進んだけれども、それに基づいて行政や産業がとるべき行為の提案が遅れてしまうと、産業研究機関としての責任は完全には果たされていないことになる。研究の結果を実際に適用すると、そして検証の理論と技術を確立することは本質的な問題でもある。これは前号でも、本号でも巻頭言にふれられてはいるが基礎的な研究を発展させる上に不可欠な条件であると最近特に感じさせられたことである。
(SH)

kiren@myg.affrc.go.jp

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