編集後記


 東北水研ニュースの発行も、今回で10号を迎えることとなりました。年2回の発行ですが、東北水研の研究の様子や動きが少しでも全国の研究機関の方々や、漁業者に知っていただければ幸いです。
 前号の標識放流シリーズで紹介したサンマについては、漁業者の関心も高く、資料の依頼と共に、回収情報も市場等を通じて寄せられており、よろこんでいるところです。
 今回は、部員の少ない中で多忙をきわめ、頑張っておられる海洋部長に書いていただきました。
 また支所からは、珍しいババガレイの表情写真と共に標識放流の紹介があり、サバ資源の利用方式についてのユニークな論も寄せられ、今後議論を呼ぶことでしょう。所長によると「これが、ニワトリと卵論の始まりで―餌料用に売れなければ、サバ漁業は打撃をうける―という議論もあり、今後の議論を通じ、増養殖を含めた漁業への理解が深まるだろう」とも話しています。
 さらに、日本政府の派遣職員としてメキシコの現地に滞在している方々から几帳面なお便りをいただきました。
 松島湾をわたる晩秋の香りをのせて、水研ニュース第10号をお届けします。 
(瀬戸)

Kouki Seto

目次へ戻る

東北水研日本語ホームページへ戻る