「わかたか丸」代船建造について


 現在の「わかたか丸」は,総屯数83.84屯,主機関250馬力の木造船として,昭和35年3月に建造された。
 以来,北海道太平洋沿岸・沖合から,伊豆近海に至る広範囲の海域で,底魚類,サンマ,カツオ,サバ,スルメイカなど重要魚類の資源調査,水産海洋調査,増殖業に関連する沿岸内湾総合調査,冷水塊の水産資源の分布・消長に及ぼす影響の研究に関連する調査,近海放射能調査など,広汎な調査試験研究に従事してきた。
 近年の研究の進展にともない,従来の調査海域を沖合に拡張する必要にせまられている。しかしながら,現在船は木造船として,相当年数を経たため老朽化しており,また沖合の長期調査には,設備・性能等が劣っている。したがって,調査研究目的を緊急に達成するため,昭和44年度において「わかたか丸」代船建造が認められ,株式会社臼杵鉄工所において,総屯数約110屯、主機関510馬力の鋼船を,昭和45年3月竣工の予定で建造することになった。

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