北日本漁業経済学会第2回大会


 第2回北日本漁業経済学会が岩手県漁連の御世話で盛岡市にある水産会館の講堂で開かれた。学会のシンポジュームのテーマほ「わかめの生産と流通」であって,次の日程で行なわれた。

 開催月日 昭和44年8月19〜22日
 場  所 岩手県漁連会議室 盛岡市内丸16番1号 岩手県水産会舘


◎ シンポジウム      8月19日(火)〜20日(水)    
第1日8月19日(火)
9:00〜16:00
−ワカメの生産と流通について−
1.ワカメ流通の発展過程森 嘉兵衛 岩手大学
2.養殖ワカメの生産構造今 久則 岩手県水試気仙分場
八巻国郎 宮城県水産課
3.ワカメ加工業の実態岩手県漁連
4.ワカメの流通機構
イ.全国のワカメ生産量と需要の動向全漁連
ロ.漁協共販の実態宮城県漁連
5.北海道におけるワカメの生産と流通北海道漁連
6.ワカメ生産の将来性庄司東助 東北水研
7.討 論
16:10〜17:108.総 会
17:30〜19:309.懇親会
第2日8月20日(水)
9:00〜17:00
個人研究

◎ エクスカーシヨン      8月21日(木)〜22日(金)
 盛岡駅(5:05)−宮古漁協−県水試分場(アワビ採苗センター)−宮古市重茂漁協−山田町船越(たぶの木荘泊)−大槌魚市場−釜石魚市場・岩手県水試−唐丹−吉浜−越喜来−大船渡(15:00着)解散

 この学会の事務運営は漁業経済に関心をもつ東北水研有志によって行なわれているが,岩手県下の漁協からも多数の出席者があり,討論会も真剣で熱を帯びたものだった。討論会の内容は何れ機関紙「北日本漁業」に,わかめ特集号として取りまとめられる。2日にわたったエクスカーションも好天気にめぐまれて成果をあげたが,参加者が諸般の事情で少なかったのは残念であった。


目次へ戻る

東北水研日本語ホームページへ戻る