研究課題2 サケ科魚類養殖業の安定化、省コスト・効率化のための実証研究

 震災後の外国産養殖サケの急激な輸入増大を受けて大きく変動している国内市場において、社会経済的な視点からの市場調査をもとに、宮城県産養殖ギンサケの位置(市場価値)を明確化します。同時に、市場情報をもとに、外国産養殖サケに市場を度巻されている生食分野(刺身・寿司商材)への供給が可能な高品質な養殖サケの作出と、養殖漁家の経営安定化のための一連の養殖生産体系を見直すとともにコスト削減と作業の効率化を図り、得られた成果を養殖現場で実証し、収益率の向上を目指します。


 ≪研究機関≫
  独立行政法人水産総合研究センター(増養殖研究所・東北区水産研究所・中央水産研究所)、宮城県水産技術
  総合センター、株式会社ニチモウマリカルチャー、日本農産工業株式会社、公立大学法人下関市立大学、国立
  大学法人東京大学
 ≪実施予定期間≫
  平成25?29年


実行課題

  中課題1 養殖サケ市場の把握
   小課題1 日本におけるサケ市場の実態把握
   小課題2 養殖ギンザケの計量経済学的分析
   小課題3 宮城県養殖ギンザケ経営におけるマネジリアル・マーケティング戦略
   小課題4 ギンザケ養殖業の実態把握
  中課題2 身質向上につながる高品質でコストを抑えた飼料と品質向上・保持技術の開発
   小課題1 身質向上につながる高品質でコストを抑えた飼料の開発
   小課題2 高付加価値化のための活〆、鮮度保持および品質評価技術の開発
   小課題3 養殖技術の高度化
  中課題3 効率的生産技術の開発
   小課題1 養殖ギンザケの重要疾病に対する防除対策
   小課題2 高成長ギンザケ系統作出とその評価