2017年度本州太平洋におけるサケ回帰状況調査について

 昨年度(2016年度)の本州太平洋側の地域全体のサケ来遊数は、前年および平年を下回り、1989年以降で最も少なかった2011年度、2012年度とほぼ同様の水準でした。これは、主力を構成する3年魚、4年魚、5年魚のいずれも少ないことに起因し、特に4年魚(2013年放流群)の著しい減少には、放流数が震災前より少なかったことに加え、海洋環境等の他の要因も関与している可能性があると考えられました。 本年度は上記2013年放流群が5年魚として回帰することに加え、昨年度3年魚としての回帰が少なかった2014年放流群が4年魚として回帰の主群を構成することから、引き続き来遊数が低水準になると危惧されています。  
 このため、水産研究・教育機構では、引き続き関係各県と連携し、回帰状況調査を継続し、調査結果を公表することにより、親魚・種卵確保および種卵調整の実施に役立てることとしています。


回帰状況速報