シンポジウム「宮城の牡蠣養殖の今後を考える」開催報告

【開催の背景】
 東日本大震災により壊滅的な被害を受けた宮城県のカキ養殖は、各種復興事業や全国、海外からのご支援により徐々に復旧しつつありますが、その生産量は3年を経過しても震災前の約3割に過ぎません。養殖施設やカキ処理場の復旧は今後も進んでいくものと思われますが、震災以前から認められてきた生産量が減少傾向や震災後の少ない生産量の中でも生産単価が上がらない状況は、単なる震災からの復旧だけでは解決できない問題も含んでいます。
 こうした中、震災後の宮城のカキ養殖の復興とさらなる発展を進めるために、農林水産省農林水産技術会議事務局の「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」の中で水産総合研究センターを代表とする研究グループは宮城県における新しいカキ養殖の取り組みを一つの柱とする課題を進めています。また、宮城県漁業協同組合もこれまでのカキ養殖の復興を進めながら、新しい市場取引の実証研究に協力するなど、将来の宮城のカキ養殖を考えた取り組みも進めています。
 今回、同研究グループと宮城県漁業協同組合は、こうした取り組みの内容と成果の紹介を含めながら、カキを扱う生産者、系統団体、飲食店経営者、流通業者、研究者がそれぞれの視点から宮城のカキ養殖の今後を語り合う場として、平成26年6月12日に塩釜市内のホテルで『シンポジウム宮城の牡蠣養殖の今後を考える』を開催いたしました。

プレスリリース及び開催要領 プレスリリース及び開催要領 (PDFファイル)
シンポジウム概要報告 概要報告 (PDFファイル)

当日の様子



会場の様子