独立行政法人 水産総合研究センター 東北区水産研究所
トップページ >> イベント情報 >> 研究集会(開催報告)

5/25研究集会「資源変動と流通加工の変化に対応した多獲性魚類の漁業生産のこれから」を開催しました。 New!!


会場の様子  (独)水産総合研究センター東北区水産研究所と水産海洋学会の共催で、 2007年5月25日に、宮城県民会館にて「資源変動と流通加工の変化に対応した 多獲性魚類の漁業生産のこれから」をテーマとして研究集会を開催しました。

 当日は、研究者、行政官、漁業団体関係者、漁業者など143名の方々に 参加いただきました。


○研究集会における要点は次の通りです。

(1)多獲性魚類の需要拡大は国内市場だけでなく、海外市場も視野に入れる必要がある。
(2)日本は世界1位の輸入先進国であるが、世界22位の輸出後進国であり、HACCPや
  トレーサービリティーなどに取り組む必要がある。
(3)過重な漁獲能力を削減し、持続的な漁業を再生することが必要である。
(4)多獲性魚種を国際商品とし、漁業経営全体を見直すことが必要である。
(5)兼業漁船の造りやすい環境条件を作ることが必要である。
(6)長期にわたる収支を計算してどれだけ稼げるのかを具体的に検討することが必要である。

 今後も、東北水研としては、資源、漁業、市場、加工業、消費者を結ぶいくつかのストーリーで 将来を展望する研究を関係機関と連携して推進し、多獲性魚類の有効利用と持続的な漁業の再生に 貢献したいと考えています。

 なお、当日の討議内容は、後日公表予定の議事概要、水産海洋学会誌上での紹介をご参照下さい。


写真は、講演順に掲載しました。各画像はクリックすると拡大します。
開催挨拶
東北区水産研究所長 關哲夫
開催挨拶 水産海洋学会会長
渡邊良朗 氏(東大海洋研)
1-1,3-4 中神正康(東北水研八戸) 1-2 成松庸二(東北水研八戸) 2-1 時松靖之 氏(全国さんま漁業協会)
2-2 田中弘太郎 氏
(北部太平洋まき網漁業協同組合連合会)
2-3 熊谷拓治 氏
(八戸みなと漁業協同組合)
3-1 夏目雅史 氏(北海道釧路水試)
3-2 上野康弘(東北水研八戸)
3-3 新田信一 氏(宮城水産加工研) 4-1 多屋勝雄 氏(海洋大科学)
4-2 木村郁夫 氏(中央水研) 5-1 加藤久雄 氏(水産庁沿岸沖合課) 5-2 稲田博史 氏(海洋大科学)
5-3 熊沢泰生 氏(ニチモウ) 5-4 須能邦雄 氏(石巻魚市場)

以下は、質疑応答の様子。写真掲載の他にも多くの質問があり、関心の高さが伺えました。


◇共催機関へのリンク 水産海洋学会 ホームページ


水研センターでは、成果の普及と国民との双方向コミュニーケーションを図ることを目標として おり、今後も外部機関との連携を強化していきます。(第2期 中期計画)