水研と花

浅野象治


 私が着任したのは昭和50年2月でした。
 春の桜前線が通過しても庭園の桜は咲かないので、聞くと桜は咲かない紅葉もしないと云われるのでよく見ると蔦葛(ツタカズラ)に覆われている。これでは無理だと思い、蔦葛を取り除いて地面の草取りをすると桜は次第に葉が見えるようになり下には芝生を植えました。昭和52年5月には立派な桜が咲き写真を撮りました。同じ頃玄関前の花壇の手入れをしていたので躑躅(ツツジ)も咲くようになりました。
 東京に出張した際宮城前広場の芝生の蔓(ツル)を摘んで持ち帰りました。人は芝生と聞いて市販の芝生を連想したようでしたが実物を見て何んだこれかと安心されたようでした。早速等間隔に植えて注水して育て逐次正面堤の芝生に補植してスイケンの文字を入れて写真を撮りました。
 囲障の内側に花壇を設けて草花を植えて美化を始めました。
 遠洋水研にいった際ハマユウの種をもらい持ち帰り花壇に蒔きました。発芽しましたが開花を見る事なく昭和53年7月に退職しました。その後水研よりハマユウの木が送られてきました。それにはハマユウは寒いところでは育ちませんので暖かいところで育てて下さいと書かれていました。それから庭にハマユウを植えて育て花が咲き結実したので、氏神様の境内に蒔いて段々と花が咲き、その種を蒔いて沢山咲く様になりました。今はその花を見ながら草取りして水研当時を思い出しています。
(元 庶務課)

Shoji Asano

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