第12回全水研テニス大会顛末記

報告:松尾 豊



 今年も暑い・・・筈の夏が、塩釜では涼しい!!!のです。結局、全水研テニス大会に出発する7月25日まで気温は20℃台前半。福岡空港に降りたら30℃以上で、10℃以上の気温差はハンパじゃない!何で好き好んでこんな暑いところに来なければいけないのだろう??? 
 というわけで、今年のテニス大会は西水研の担当で、佐賀にある日本唯一の芝のコートで行われたのです。芝のコートといえば、ウィンブルドン、ウィンブルドンといえば芝のコートというくらい有名ですが、ここ、佐賀にも芝のコート、ウィンブルドン九州があるのです。テニスをやる以上、一度は芝のコートでやらなくっちゃネ・・・とつぶやきつつ、東北水研から参加したのはたった2組、杉崎氏と原稿を書かされている人です。もっとも、北水研と日水研は1名しかやってこないのですから、大したもんです。
 芝のコートって、なにがいいの?・・・やってみなけりゃわかんない・・・ごもっとも。
 そう、思ったよりとっても球が弾まなくて、短くなって、非常にあわてて、そして芝は気持ちがいいのです。5、6月の新緑の頃はとてもすばらしいそうです。何となく、また、行ってみたくなる気になってしまいます。芝のため夜露が降りたときは乾くまで出来ないとか、コートの状態を見て使用するコートを変更するとか、芝でなければ味わえないのです。
 クラブハウスからテニスコートにつながる小道の両側にはカエデの木が植えてあり、折しもイラガの幼虫がポタリポタリと落ちてくる時期でした。イラガの幼虫の毛には毒があるため、カエデの小道で予定されていた開会式はあわてて駐車場に変更になりましたが、日頃の行いの正しい人ばかりのせいか刺された人は出ませんでした。
 さて、そろそろテニスの話をしましょう。詳しい様子は、開催水研のニュースに任せるとして、東北水研から参加した一人、杉崎氏は北水研の川崎氏と組んで個人戦に参加し、相手と熱さの両面攻撃になかなか日頃の実力(?)を発揮するまでに至らなかったものの、倒れることなく総当たりの5試合をこなしたことは大したものでした。両名とも、前日は遅く到着したため、練習もせずにぶっつけ本番で臨んだにもかかわらず、怪我もせずに無事試合を終えることが出来たのは日頃乗船調査で身体を駆使している成果ではないでしょうか。もう一組、東北水研からミックスに参加した筆者夫妻は、友好と熱さのため、省エネテニスを目指し、全4試合中3試合は6−0か0−6の試合で進み、最後だけフルゲームを行いました。足下が芝のせいか、通路に立っているより、コート上は比較的熱さが弱いように感じられました。これがハードコートであれば途中で寝ていたのではないでしょうか。
 翌日のオープン戦には参加できませんでしたが、芝のコートの感触と九州の暑さを身体いっぱいに詰め込んで佐賀を後にしました。あなたもいつか芝のコートでプレーして見ませんか・・・・・。

海洋環境部 生物環境研究室長

Yutaka Matsuo

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