転任の挨拶

小谷祐一

所 属南西海区水産研究所 赤潮環境部 有毒プランクトン研究室長(平成7年2月1日〜)
旧所属昭和56年4月 東北区水産研究所 資源管理部 漁場生産研究室


 2月1日付けで、広島にある南西海区水産研究所の赤潮環境部有毒プランクトン研究室に配置換えになり、早や半年が過ぎました。新設研究室ということや研究対象が変わってしまったこと等で最初は戸惑いもありましたが、こちらでの生活にもようやく慣れてきました。
 しかし、いまだにまさか自分自身が転任の挨拶で水研ニュースに登場することになったなんてという思いです。それだけ、東北区水産研究所での生活がいままでの私の人生の大きな部分を占めていたということなのでしょう。思い起こせば14年前、初めて旧本塩釜駅に降り立った時、おもわず「なんて田舎なんだろう!」と心の中でつぶやいてしまい、正直言って不安と侘びしさでいっぱいでした。それが、気がつけば二人の息子の父となり、古参の研究者の一人となっていましたから・・・。
 さて、私が勤務した14年間はまさに東北水研にとって大きな転換の時期であったといえるでしょう。資源管理部の状況を顧みると、私自身は4人の部長と3人の室長のもとで仕事をさせていただき、6人の退職者をはじめとした多くの人々との別れがあり、また新たな出会いもありました。他の部にも同じような状況がありますが、近年、各研究室に新人が配属され、新たな活気が芽生えています。また、私自身はその勇姿をみる機会がまだなく非常に残念に思っているのですが、新しい「若鷹丸」は研究の発展にとって強固な足がかりになることは確かです。まさに若手研究者の活躍による研究の発展が期待され、東北区水産研究所の将来が楽しみです。
 最後に、離任前の慌ただしさにまぎれ、長い間お世話になった東北水研OBや北海道・東北ブロックの水産試験場等の方々に、また「若鷹丸」乗組員の方々にご挨拶する機会を持つことができませんでした。この紙面をお借りして、皆様のご厚情に対して心からお礼申し上げます。
Yuuichi Kotani

目次へ