転任の挨拶

石垣興平

所 属水産庁 白鷺(瀬戸内漁調)通信長(平成7年4月1日〜)
旧所属昭和61年4月 東北区水産研究所 わかたか丸 通信長


 8年間にわたり「わかたか丸」そして「若鷹丸」と貴重な体験をさせていただきました。8年間という長いようで,短くあっという間に経過してしまったという感じがします。楽しい思い出として,今まで試験操業の経験がなかった私にとって底魚の記帳をわずかの時期ではありましたが,行うことが出来かつ図鑑を見ながら勉強する機会も出来た喜びがありました。
 また,仙台生まれとはいえ,八戸の冬の寒さはこたえました。なかでも、アイスバーンの恐さはスパイクタイヤが禁止になってからいっそう緊張が増しました。道路事情をいろいろと教えてもらった地元のみなさんに感謝しています。休暇のときは,よく八戸〜塩釜間を4時間30分位で高速道路を南下しましたが北上インターで猛吹雪のため閉鎖され4号線に変更,水沢インターのあたりに来て雪が晴れやっと高速道路にもどることが出来ました。しかし,50才半ばを過ぎますとスタミナが続きません。気ばかりあせって体力の限界を知り,高速バスに変えました。
 わかたか丸に乗っている間には,無線機器も多種開発され,特に従来の送信機・受信機は高性能に改善され青森漁業無線との交信には安定した通信が出来ましたし,電波法改正によりGMDSSは1999年に義務付けられることになりました。
 最後の数年間に代船建造が具体化しました。そこで乗組員の一人として竣工まで参加出来た意義は大きく,また学ぶべきこともたくさんありました。(ただ、 50代になって受験勉強とは...「もっと若いときにしておけば」と後悔先に立たずと身をもって感じさせられました。おかげさまで7月に神戸海運管理部でいただくことができ,これひとえに皆様方の協力のたまものと感謝しております。これを機会に生涯勉強を基本に置いて,これから発達するでありましょうパソコン通信,インターネット,若鷹丸に装備されているLANと新しい分野へたゆみなく意欲をかきたてて行きたいと思っています。
 今後とも宜しくお願いいたします。
Kohei Ishigaki

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