職場をはなれて

永沼幸枝



 すっかりご無沙汰しておりますが皆様にはお元気にお過ごしの事と存じます。
 “光陰矢の如し”とか、昭和27年8月に東北水研へ入所して以来、勝手気儘に37年間もの長い間お世話になった職場を離れて、早半年余りが過ぎようとしています。半年余りともなるといくらか専業主婦が板についてきたものの勤めていた頃の手抜き家事がいまだに離れず右往左往し、改めて主婦業が大変だという事を遅まきながら痛感している今日この頃です。それでも余暇を利用して医療生協主催の健康講座(血圧測定・塩分測定・糖尿病・心臓病など成人病予防)に出かけたり、趣味をかねた習い事をして 毎日を結構忙しく過ごしております。とは言っても37年間も勤め私の半生期以上を占めた職場ですから、やはり水産研究所の事が話題になると仕事の事、楽しかった様々な旅行、恒例であった忘年会、そして労働組合の諸行動の数々が思い出となって脳裏をかすめひとり懐かしんでおります。
 本来ならば、退職する際に皆様に厚くお礼申し上げて去らねばならなかったところですが、東北水研との余韻を残したく、又お別れするのが淋しくなるので失礼していました。37年間もの長い間、何事もなく無事に勤務できた事は偏に職員の皆様の心温かいご指導・ご鞭撻のたまものと深く感謝しております。本当に有難うございました。紙上をお借りし厚くお礼申し上げます。
 これからは、東北水研OB会員として職場との絆が切れない様に、また皆様からご指導いただきました数々の教訓を土台として専業主婦に専念しながら第二の人生を歩んでいきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
 最後に、水産研究の益々のご発展と皆様方のご健闘を心からお祈りしてお礼にかえさせていただきます。
Sachie Naganuma

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